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ノルウェーの森 [映画]

村上春樹の大ベストセラー作品「ノルウェーの森」の映画化。決まった時から楽しみにしていた作品です。
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見終わっての感想・・・。正直、期待はずれなモノでした。
人物の描き方が全体的に薄いのです。原作の中からピックアップしたシーンをうわべだけで映像化しているという印象・・・。いらないと思われるシーン、ここは深堀してほしいと思われるシーン、多々ありました。
「永沢先輩」や「はつみさん」「キズキ」は良かったと思います。でも「突撃隊」はひどすぎです。あんな中途半端な描き方しかしないのなら、登場させる必要はないのでは、と感じました。
_MG_0117_3_2_1.jpgなにより、菊地凛子さんのファンには申し訳ないのですが、とても18-20歳の「直子」には見えないのです。貫禄?がありすぎです。一生懸命、役作りして「演技してます!」というのも見えてきて、彼女が登場するシーンは、正直痛々しかったです。(最後の方は、目を伏せてしまうくらい・・・)
今回の映画、フジテレビも参加しているようで、宣伝がテレビでも大々的に実施されていました。菊地さんが監督に「役、くれるのくれないの?」と迫ったということをおもしろおかしく紹介していましたが、宣伝としては完全に逆効果です。「映画」を見ていて、そのシーンが思い浮かんだりして、「おいおい、やっぱり直子じゃないだろ!」と思ってしまいましたから・・・。今回の映画、海外でも公開が決まっているようなので、海外でネームバリューのある彼女の名前が欲しかったのかもしれません。名前が必要なら「レイコ」さんでもさりげなくやってもらえれば良かったのではと・・・・。

小説は、個人個人で感じ方や持ってるイメージが違うのでしょうから、著名な小説やマンガなどのキャスティングは、とても難しいことだなと改めて感じました。

それでも、綺麗な映像の数々は、素敵なものも多かったですし、BGMもすごく良かったです。エンディングロールは、普通見ない方なのですが、今回は、ロケ地を知りたくて最後まで見てしまいましたから。
「緑」の実家は、(原作とはイメージが全く違うと思いますが・・・)とても素敵な空間でした。居心地よさそうな・・・。冬の「アミ寮」のシーン、「ワタナベ」が彷徨う海のシーンはとても綺麗でした。雪が積もった静かな山にすごく行きたくなりました・・・。
サントラに自分の気に入ったシーンだけを編集してくれたりしたら、最高の「BGV」作品になりそうです。
サントラ版は買うことにします!

そんなわけで、原作を久しぶりに読み直してしまいました。やはり、原作とはかなり違います・・・。
原作を読みなおさせてくれたという点では、いい映画だったのかもしれません。昔読んだイメージとまた違った感想を持てました。映画を観終わった後は、是非、もう一度原作を読むのもいいかもしれません。

皆さん、観られた方はどういった感想をお持ちですか?観られて無い方は、機会があったら観てみてください・・・。

パイレーツ、まだ終わってなかったんですね・・・
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映画を見る前、久しぶりに「DUG」で昼食をとりました。原作を読み直していたら、紀伊国屋の方の「DUG」(今はもうない)が使われていました。うれしい偶然です。
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この新宿界隈も、素敵なジャズ喫茶・ジャズバーが多数ありましたが、残っているのは「DUG」くらいになっていました。
「DUG」のそばにあったお店が大好きで、(シックでとても落ち着ける空間でした。裏メニューの堅やきそばがとてもおいしい店でした。今は、改装してしまって面影は全くなくなって行かなくなってしまいましたが・・・)
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映画を観終わった後、老舗の日だと勝手に決めて「王ろじ」で「カツカレー丼」を。あいかわらず裏切らないお味です。カツの揚げ方が絶妙です。ひれ肉なのでヘルシーですし・・・・。
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高島屋のテラスでは、若手アーティストの作品展示。オリジナルは高島屋のギャラリーで購入できるそう・・・。
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UFOや光のトンネルなども面白かったです。(全部ペットボトル!)
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そんな新宿でした。
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ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: 文庫




ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: 文庫




ノルウェイの森 オリジナル・サウンドトラック

ノルウェイの森 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: CD




ノルウェーの森~ザ・ビートルズ・クラシック

ノルウェーの森~ザ・ビートルズ・クラシック

  • アーティスト: 1966カルテット
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2010/11/17
  • メディア: CD



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コメント 26

tm0108

小説が映画化されたとき、
原作のイメージと違うのは避けられないと思います。
私は、映画は同じ題名で同じ登場人物で筋も似ているが、
まったく別のものだと考えるようにしています。
by tm0108 (2010-12-28 21:34) 

ryo1216

tm0108さん、コメントありがとうございます。
イメージと違うならいいんですが、イメージをなぞっているだけのような感じだったです。ユン監督がどう料理してくるのか楽しみでもあったのですが、映画として何を訴えたいのかわからなかったです。
by ryo1216 (2010-12-28 22:10) 

くまら

ノルウェーの森、なるほどです。
それよりも・・・カツカレー丼、カレー丼自体未体験なので
非常に気になります^^
by くまら (2010-12-28 22:31) 

月姫

その昔から話題だった作品ですが、実は読んだことありません。。。
まっさらな状態で見たら、別の感想をもてるかもしれませんね。
by 月姫 (2010-12-28 22:39) 

ぷりん

私もカツカレー丼の方が気になってしまいました~(≧∀≦)
by ぷりん (2010-12-28 22:57) 

seawind335

原作が完成されていればいるほど、原作の世界観に思い入れがある人がいればいるほど、映像化は厳しいですね~
by seawind335 (2010-12-28 23:20) 

ryo1216

くまらさん、コメントありがとうございます。
映画は期待しすぎだったのが敗因かもしれません。カレー丼は、裏切らない存在ですよ。
by ryo1216 (2010-12-28 23:45) 

ryo1216

月姫さん、コメントありがとうございます。
ノルウェーは村上作品の中では、それほど好きではなかったのですが、今回、読み直してみてちょっと見直しました。
by ryo1216 (2010-12-28 23:48) 

ryo1216

ぷりんさん、コメントありがとうございます。
カツカレー丼、美味しいですよ! ソースが別についてくるのも◎です。
by ryo1216 (2010-12-28 23:49) 

ryo1216

seawind335さん、コメントありがとうございます。
原作に忠実ならば深堀を、そうでなければ、映画としての完成度をも少し高めてもらえればなぁ・・・と。思い入れはそれほどなかったのですが、ちょっとなぁ・・と思いました。
by ryo1216 (2010-12-28 23:51) 

COLE

偶然ですが、今日帰ってきたら居間にノルウェイの森がおいてありました
娘が買ったのかカミさんが買ったのか、まだ確かめていません
新宿DUG昔よく行きました
by COLE (2010-12-28 23:55) 

しろうさぎ

私この小説が大好きです。
でもね、映画の配役の方のお写真を本屋さんで見て
これはあかん!イメージと全然違い過ぎて見てられなさそうと
一人思っておりまして。
特に、あのチャーミングなレイコさん役の方の顔が嫌い。
たぶん映画は私見ないと思います。
まあ、いつかレンタルできるようになったら
見るかもしれませんが、小説が好きだから何かイメージと
違い過ぎてそうで嫌なんですよ。
カツカレー、とっても美味しそうですね^^。
by しろうさぎ (2010-12-29 03:26) 

旅爺さん

楽しみにしていた映画も期待外れだとがっかりですね。
今年はいろいろとありがとう御座いました。
来年もまた宜しくお願い致します。


by 旅爺さん (2010-12-29 05:35) 

よしあき・ギャラリー

原作のイメージを大切にしたいと思って、観ていません。
やはり、監督は日本人の感性でないと・・・
このような先入観も良くないとは思うのですがね。^^;
by よしあき・ギャラリー (2010-12-29 06:17) 

hir

永沢先輩は、はまり役でしたね
彼のシーンだけ、絵がしまって見えました
それにしても、かつカレー丼、、、おいしそう(笑)
by hir (2010-12-29 06:34) 

pandan

いつも訪問ありがとうございました、
更新は今日までなんです、
来年もよろしくお願いします★
by pandan (2010-12-29 06:51) 

斗夢

村上春樹はすごい人気なんですね!
わたしはなぜか以前から読む気がしないのです。
by 斗夢 (2010-12-29 06:58) 

munesue

村上春樹を知らないままの人が観るのには良いのかな?と言う気もしましたが、
原作からすると、製作側のピントがズレていると言うか脚本家の力不足な印象でした。
by munesue (2010-12-29 10:22) 

ryo1216

COLEさん、コメントありがとうございます。
機会があったら、読み返してみてくださいね。
僕は、DUGの側の「リフレイン」というお店に多く行っていました。
容量いっぱいになったので、ブログ移行しました。今後ともよろしくお願いします。
by ryo1216 (2010-12-30 05:24) 

ryo1216

しろうさぎさん、コメントありがとうございます。
風景だとか、インテリアだとかは綺麗な映画でした。今の日本で60年代を再現するのは難しそうですね。
容量いっぱいにつき、ブログ移行いたしました。今後ともよろしくお願いします。
by ryo1216 (2010-12-30 05:26) 

ryo1216

旅爺さん、コメントありがとうございました。
映画として完成していればもっと楽しめたのですが、残念です・・・。
こちらこそありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
容量いっぱいにつき、ブログ移行いたしました。

by ryo1216 (2010-12-30 05:28) 

ryo1216

よしあき・ギャラリーさん、コメントありがとうございます。
僕の場合、一番好きな映画を見返せないというのがあります。最初の印象を変えられたくなくて・・・。見返すとがっかりっていう映画があったものですから。
小説も同じかもしれませんね。
by ryo1216 (2010-12-30 05:30) 

ryo1216

hirさん、コメントありがとうございます。
永沢先輩は良かったですね。
カツカレー、美味しいですよ!
by ryo1216 (2010-12-30 05:32) 

ryo1216

pandan さん、コメントありがとうございます。
こちらこそありがとうございました。
by ryo1216 (2010-12-30 05:34) 

ryo1216

斗夢さん、コメントありがとうございます。
好き嫌いがある作家ですよね。最近は、ちょっと売れすぎの感がします。
僕も最初はちょっとなじめませんでした。

by ryo1216 (2010-12-30 05:36) 

ryo1216

munesueさん、コメントありがとうございます。
確かにスクリプトがもう少しでしたね。原作をなぞりすぎかなとも思いました。
by ryo1216 (2010-12-30 05:38) 

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