SSブログ

旧岩崎家住宅とCanon5DmarkⅡ+EF35mmF1.4L [建築]

前田侯爵邸の紹介ついでに、昨年の秋に訪れた上野池之端にある「旧岩崎邸」です。

_MG_4396.JPG

_MG_4397.JPG

岩崎家邸宅は、1878年(明治11年)に岩崎弥太郎(新しく始まった大河ドラマでおなじみですね)が土地を購入し、弥太郎の長男、岩崎家3代目の岩崎久弥が1896年(明治29年)に本邸を建築したものです。
岩崎弥太郎は、1885年に亡くなっているので、弥太郎自身はこの豪華で優美な建物には、足を踏み入れてないことになりますね。
敷地内には、洋館、和館、撞球室の3棟が関東大震災や戦災の難を逃れ現存しています。
明治時代の技術の粋を集めた建物が現存していること自体、非常に貴重なものだと思います。

洋館と撞球室の設計は、鹿鳴館やニコライ堂(御茶ノ水)を設計した「ジョサイア・コンドル」です。
洋館は、岩崎家の迎賓館として主に使用され、ジャコビアン様式(イギリスにおける初期ルネサンスのリヴァイヴァル)、建築史的には、歴史主義建築に分類される豪華な建物です。
海運を一手に支配し、巨万の富を築いた岩崎家の本邸として贅を尽くした建物です。インテリアにイスラム風のデザインを施したり、金唐革紙の壁紙を貼りめぐらしたり、ミントンのタイルをベランダに敷き詰めたり、備品の細部までデザインされていたりと一言で言うと優美この上ない!といった建物です。
水洗トイレやシャワー付の浴室もあったりと設備に関しても当時の最先端の技術が使われています。
別棟の撞球室には、地下通路(公開はしていない)でつながれていたりと本当にお洒落です。

百聞は一見にしかずということで、写真でご覧ください。
_MG_4401.JPG

_MG_4403.JPG

ミントンのタイル、百年以上経過しているとは思えない発色です
_MG_4405.JPG

_MG_4409.JPG

柱の装飾
_MG_4412.JPG

螺旋階段の手すり
_MG_4414.JPG

金唐革紙の壁紙(こちらは、忠実に再現され貼りかえられたものだそうです)
_MG_4416.JPG

_MG_4420.JPG

2Fのベランダです
_MG_4424.JPG

そして水洗トイレ
_MG_4430.JPG


和館です。
_MG_4454.JPG

_MG_4455.JPG

_MG_4458.JPG

庭からの光景です。
_MG_4464.JPG

_MG_4466.JPG

撞球室は、山小屋風の建物でした。
最寄り駅は、千代田線「湯島」。一見の価値ありです。


元勲・財閥の邸宅―伊藤博文、山縣有朋、西園寺公望、三井、岩崎、住友…の邸宅・別邸20 (JTBキャンブックス 文学歴史 26)

元勲・財閥の邸宅―伊藤博文、山縣有朋、西園寺公望、三井、岩崎、住友…の邸宅・別邸20 (JTBキャンブックス 文学歴史 26)

  • 作者: 和田 久士
  • 出版社/メーカー: ジェイティビィパブリッシング
  • 発売日: 2007/02/02
  • メディア: 単行本





西洋館の旅〈第5巻〉東京の旅―明治洋風建築スケッチ (1979年)

西洋館の旅〈第5巻〉東京の旅―明治洋風建築スケッチ (1979年)

  • 作者: 近岡 善次郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1979/11
  • メディア: -





首都圏 名建築に逢う

首都圏 名建築に逢う

  • 作者: 東京新聞編集局
  • 出版社/メーカー: 東京新聞出版局
  • 発売日: 2008/03/13
  • メディア: 単行本



nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0